Research

Cell Fiberについて,次のようなテーマを軸に研究を行ってます.

 組織工学において、力学機能の獲得には細胞活性の向上のみでなく生体組織構造に類似した再生組織の構造化が重要となります.細胞を混合させたアルギン酸やコラーゲンゲルをファイバー形状とすることで細胞分布や組織構造を制御し,優れた力学機能を有する再生組織の創製技術の開発を行っています.

 また,この技術は組織再生だけでなく,生体外で薬剤効果などのスクリーニングのための組織モデルとしての応用も期待できます

 

軟骨細胞/アルギン酸マイクロファイバーによる3次元構造体の開発

Keywords:軟骨細胞,アルギン酸,細胞ファイバー,ファブリックシート,軟骨再生

関節軟骨の力学的機能には軟骨特有の網目構造が寄与しており,培養軟骨の力学特性向上には細胞外基質(ECM)量だけでなく生体軟骨に類似した3次元構造化重要です.培養軟骨の力学特性向上には細胞外基質量の増加を必要であるが,一方で培養に伴う細胞壊死などの問題がある.そこで,組織構築および細胞活性の長期維持を可能とする培養軟骨作製技術として,軟骨細胞封入アルギン酸マイクロファイバーによる軟骨網目構造体の開発を行っています.

図1 軟骨細胞/アルギン酸マイクロファイバーによる培養軟骨ファブリックシート   

培養骨格筋マイクロファイバーの開発

Keywords:筋芽細胞,コラーゲンTypeⅠ,ゲルファイバー,骨格筋再生

骨格筋は繊維状の組織構造を有した収縮力に優れた組織です.収縮力に優れた培養骨格筋の作製には,細胞分化を促進するだけでなく収縮方向に細胞を配向させることや分化した細胞の連続性なども重要となります.そこで,筋組織に類似した構造とすることで細胞の配向・分化を促進させる筋芽細胞混合したコラーゲンゲルファイバーの開発を行っています.


図1 開発した培養骨格筋マイクロファイバー

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